双子を保育園に入れるまで【1歳児入園&フリーランスの保活】
双子が無事保育園の内定をいただき、2020年4月から保育園に通うことになりました。
保活を通して感じたことがたくさんあるので、鮮明なうちにまとめておこうと思います。
えま家の家庭事情
えま家のスペックは下記のとおり。
夫
フルタイム正社員
妻(えま)
フルタイム在宅自営業(フリーランス)
Webデザインの仕事をおこなっています。
双子
2019年3月生まれ
2020年4月入園希望(入園時は1歳)
自治体の保育選考基準では不利
えまが在宅自営業なので、正社員夫婦よりも保育園利用選考基準の点数が低めに設定されています。
さらに子どもたちが早生まれなため、競争率の高い1歳児クラスで申し込まねばなりません。
※年度途中の入園も検討しましたが、点数が非常に高い人でも待機になっている状況だったので、申し込みませんでした。
自治体によっては多胎児を同時に入園させたいと希望する場合などに多胎加点がつく場合があるそうですが、わが家が住んでいる自治体には多胎加点がありません。
かなり不利な状況で保活を開始しました。
保育園激戦区のため、小規模保育園を中心に保活開始
住んでいる市の保育園の状況は、関西ではかなり競争率が高く保活の激戦区だそう。
0歳児クラスは正社員夫妻でなくとも入れる園がちらほらとあるものの、人気の1歳児クラスでは、主要な保育所は【正社員夫婦である+兄弟加点】などがないと厳しそう。
妊娠中に何度か保育園担当課に話を聞きに行って、絶望的な気持ちになりました…。
ただし近年は待機児童対策のため、2歳児まで在園できる小規模保育園が多く新設されています。
そちらに目をむければ入れそうかな、という感触があったので、小規模保育園を中心に保育園を探すことにしました。
保育園選びで重視した点
次の点を気にしながら、保育園選びを始めました。
双子がふたり同時に入園できる
双子をそれぞれ別の園に通わせるということがいかに大変か、想像に難くなかったので、ふたり同時に入れる、というのは必須条件でした。
ふたりが一緒にいるほうがお互い心強いだろう、ということも一因です。
ふたり同時に入れるように、小規模保育園のなかでも1歳児クラスの募集定員が多いところを探しました。
現実的に通える距離である
毎日のことなので、できれば徒歩圏内で近い場所がベスト。
車を使う場合でも、さほど無理なく通える距離であることを重視しました。
可能であれば…持ち物が多すぎない
一時保育に通っていて思ったのは、双子に限らず、きょうだい児がいると荷物の負担が倍になるということ。
できればお昼寝布団が不要であったり、または紙オムツに名前をかかなくてよい or レンタルの布オムツを使用する など、少しでも荷物の負担が少ない園は魅力的に感じました。
一時保育のことはこちらの記事に書いています。
卒園後の提携園がある
小規模保育園は2歳児クラスまでしかなく、卒園後の3歳児以降はふたたび他の保育園に転園する必要があります。
園によっては卒園後に優先的に入れる提携園がある場合があり、できれば提携園がある小規模保育園を希望していました。
ただしこの点はさほど重視していなくて、提携園がなくとも2歳まで小規模保育園に通わせていたら3歳児入園の選考で加点がつくので(えまが住んでいる市の場合)、ひとまず1歳でどこかの園に入れるほうが重要でした。
また、幼稚園に通わせるというのもアリだなあと考えています(この旨は後述)。
保育園をリストアップして情報をまとめ、検討
役所に行けば昨年度までの内定者の最低点数を教えてくれるので、その点数や、家からの距離・募集定員などを入力した保育園の一覧表を作成。
一覧表をみながら、次の点をポイントに見学する保育園を決めました。
- 現実的にえま家が内定を狙える点数であること
- 通える範囲であること
- 1歳児の定員が比較的あること(定員0や1〜2人の少数は除外)
また、「新設の小規模保育園であれば募集人員が多く、一次選考では募集人員に空きが出る傾向にあるので、双子をふたり一緒に入れられる可能性が高い」と担当課の方に教えていただいていたので、新設の小規模保育園の情報もあわせてチェックしました。
保育園の見学
実際に見学に行ったのは4園ほど。わりと少ない方だと思います。
夫に半休を取ってもらって一緒に見学したり、ひとりで見学に出かけたりしました。
新設の小規模保育園はまだ設備が整っておらず見学できない園がほとんどなので、開園予定の場所まで様子を見に行く・運営会社に気になる点を問い合わせるなどして検討しました。
保育園見学で質問・確認したこと
見学するときは、主に次の点をチェックしていました。
- 園までのアクセス
- 現実的に通えるか
- 車での登園を考えた場合、駐車場はあるか
- 交通状況(車の交通量が多い・少ない)
- 持ち物
- お昼寝布団は必要か
- おむつ関係
- 紙おむつ?布おむつ?
- 紙おむつに記名は必要か
- 使用済みおむつは持ち帰るのか
- ベビーカーなどは預かっていただけるか
- 食事
- アレルギー対応等おこなっていただけるか
- 施設の様子
- 双子用ベビーカーで入り口まで入れるか
- 掃除など手入れはいきとどいているか
- そのほか、違和感を感じる場所はないか
- 保育の内容
- 園庭がない場合、外遊びはどこへ行くのか
- 働いている保育士さんの様子
- 園児への接し方
- そのほか、違和感を感じる様子はないか
- 過去に双子はいたか
- 預かり時間
- 小規模保育園の場合、卒園後の進路
実際に見学に行くと保育園の雰囲気がよく分かるので、気になった園はとりあえず見学されることをオススメします。
4月入園の利用申し込み
希望順位などもいろいろ考え、これがベストだ!という内容で書類を提出。
結果的に次のような園を選びました。
4月入園で希望を出した園
- 既存の小規模保育園 いくつか
- 新設の小規模保育園 2園
- 立地の問題で、点数が低くても比較的入りやすい保育園 など…
わたしも夫も、できれば第1希望の園に決まってほしいけど、第2希望に書いた家から近い小規模保育園に決まるかな?と思っていました。
過去の内定者の点数や、昨年度の一次選考では定員が割れていた面からも、可能性が高いと考えていたからです。
新設の小規模保育園に内定!
結局、内定した園は保活の終盤戦で選択肢に含めた、徒歩20分弱かかる新設の小規模保育園(第4希望)でした。
想定していた第2希望の園ではないけど、4月からふたり一緒に保育園に通える… とりあえずはよかった… と、本当にホッとしました。
第2希望の小規模保育園は卒園後の提携園があるので、人気が出てきて入れなかったのかなと思います。
内定を頂いた時の正直な感想
正直なところ、あれだけ考えて保活したのに、決まったのは新設の園か~!!!…という気持ちがゼロではないです。
ただ、真剣に保活していたからこそ「徒歩では多少遠いけど新設の小規模保育園も選択肢に入れよう」と思い立ったので、あの努力は無駄ではなかった、と思います。
実は最近、ペーパードライバーなわたしでも運転しやすい車に買い替えました。
少しずつ運転に慣れてきている状況なので、子どもたちを車に乗せて保育園まで通うにはベストタイミングでした。
卒園後の進路について
決まった小規模保育園には、卒園後の提携園はありません。
保活中にとても良い印象を持った幼稚園(こども園)に出会っているので、卒園後はこちらの幼稚園に通うことも検討しています。
もちろん、他の保育園への転園や幼稚園なども選択肢に入れつつ、そのときのわたしの仕事の状況なども考慮してゆっくり考えようと思います。
ひとまず保育園への入所が決まったことで、卒園後の選択肢は増えたはず…。少し安心しました。
多胎児の保活について、思うこと
今回の保活において、わたしの点数が低いことはもちろんですが、双子をふたり一緒に入れたいという点がかなり不利に働いたように思います。
えま家はふたり一緒に入れるということにこだわって保活しましたが、役所の担当課の方には、別々の園に双子を通わせている保護者も多いということを伺いました。
定員の関係でひとりなら受け入れられるけど、ふたり一緒に入れるのは難しいことが多いのだとか。
保育園激戦区で待機児童が多いことに加え、多胎の加点がない自治体なので、どうしても不利になってしまうようです。
(きょうだい加点があるのに多胎加点がないのは不思議だなあと思いますが…)
まず、待機児童が多いのは、多胎であるかどうかに関係なく深刻な社会問題です。
そして、双子を同じ園に入れることができず、別々の園になってしまうことも、 待機児童問題と同じく保育園が足りておらず競争率が高いことが原因になっていると思います。
せっかく仕事復帰できたとしても、まだ歩けなかったり親の言うことを聞いてくれない子どもたちが別園になると、親の心理的・肉体的負担が相当大きく、疲弊することが目に見えています。
三つ子ちゃん以上の場合はどうなるのか…想像もつきません。
待機児童問題が解決しますように。
そして、就業を希望する多胎児の親たちが、希望する同じ園に子どもたちを一緒に入れられて、少しでも働きやすく暮らしやすい世の中になるよう、願ってやみません。
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