NICUとGCUに双子が入院していた話【辛かったGCUの思い出】
双子がNICU, GCUに入院していた頃について書いている記事は、全部で2つあります。
- 入院生活がどんなものだったか、役立ったものをまとめた記事
- えまのGCUでの思い出を振り返った記事(本記事)
今回はえまの個人的な思い出のお話です。
当時、同じ境遇のかたの体験記や情報になかなか行きあたらなかったので… どなたかの参考になれば幸いです。
双子がNICUからGCUへ移るまで
双子のうち、兄くんは早くに状態が安定したので、NICU入院から1週間たたずにGCUへ移動しました。
弟くんは黄疸があったり、たまに呼吸を忘れたりと引き続き治療が必要だったので、兄くんより1週間ほど長くNICUに滞在。
ふたりがGCUに揃ってから、退院にむけて動き始めます。
産後1週間のころ、体の状態をまとめてインスタに投稿していたので、あわせて載せておきます。
こんな体調でお世話してました。
よくがんばってたなあ…と思います。
ちなみに:えまがNICUとGCUに抱いた印象
NICU
看護師ひとりあたりが見る赤ちゃんの人数が少ないためか、手が足りている印象。
初めての子どもで何もわからないわたしや夫に授乳やオムツ替えなどレクチャーしてくださり、メンタル面もフォローしてくださいました。
GCU
入院している赤ちゃんの数が多く、看護師ひとりで複数の赤ちゃんをみるので、忙しそう。
もちろん声をかけるとしっかり対応してくださいましたが、正直、NICUよりは話しかけづらい雰囲気がありました。
母乳を飲んでもらえなくて悩む
病院は母乳育児を推進していたので、直母(直接母乳をあげること)の練習もしていました。
ふたりはまだ口が小さくておっぱいをうまくくわえられず、体力もないため少しの時間おっぱいを吸うだけで疲れてしまい、あまり飲めていませんでした。
直母の前後に双子の体重を測り、母乳をどれくらい飲めたか計測していましたが、体重の増えないこと…
大抵は1g増えたかな?という誤差のような変化で、大きく増えた時でも10g程度でした。
他の赤ちゃんと比べてしまい、落ち込む
授乳室の体重計には体重を記録する用紙が備え付けられていて、他の赤ちゃんの記録を誰でも見ることができました。
そこで双子と同じような体重の赤ちゃんがたくさんの量の母乳を飲んでいるのを見ては、だんだんと落ち込むように。
ふたりが母乳を飲めないことをGCUの看護師さんに相談しても、「そのうち飲めるようになるから続けてみて」と言われるのみでした。
確かに退院後には直母でも少しずつ飲んでくれるようになりましたが、当時は退院後の授乳のイメージが全くつかず、とにかく不安で仕方ありませんでした。
当時の自分へのアドバイス
母乳にこだわらなくて大丈夫!
これに尽きます。
結局、子どもたちの退院直後は直母を試す余裕がありませんでした。
徐々におやつ程度に飲ませるようになりましたが、次第に搾乳量が減ってきたこと、子どもたちの哺乳量が増えたこともあり、生後5ヶ月には完全ミルクになりました。
母乳で育ててみたかったという気持ちもありますが…
少しでも負担を減らすために、わが家の場合は搾乳との混合栄養からミルクに移行して良かったのだと思います。
ちなみに生後3ヶ月当時、ミルクと搾乳をおり混ぜた混合栄養をしていたころの記事もあります。
本記事の本筋からは外れますが、ご興味があれば。
乳腺炎になり、なかなか治らず苦労する
子どもたちが母乳を吸えないことが原因で、産後2週間くらいたったころ乳腺炎になってしまいました。
乳腺炎の前兆
あるとき、胸が赤く腫れていることに気がつきました。
同時に搾乳量が減ってきたのでおかしいと思いマッサージしましたが、自分では改善できず。
GCUの看護師さんに相談すると軽くマッサージしてもらえましたが悪化するばかりで、更に不安に。
発熱を繰り返す
しばらく経った日の夜中、ついに39.0℃の発熱。
乳腺炎が原因の発熱であることは明らかだったので、夫のすすめもあって子どもたちも入院している病院の救急に連絡しました。
産婦人科ではお産が立て込んでいたようで「自分でどうにかできませんか」と聞かれますが、自分で治せず不安に思っていた経緯もあって、引き下がる気持ちになれず…
通院したいと無理をお願いしたところ許可がでたので、病院の救急へ。
助産師さんから母乳マッサージを受け、しっかり絞ってもらったおかげか、発熱はいったんおさまりました。
しかし乳腺炎はそう簡単には治らないようで、翌日GCUの通院中にも発熱。
助産師さんの勧めもあって、しばらく病院の母乳外来に通うことになりました。
乳腺炎がきっかけでわたしはすっかり母乳が嫌になってしまい、「母乳 枯らす方法」などで検索するようになっていましたw
当時の自分へのアドバイス
早めに母乳外来に行ったほうがいいよー。
初めての出産で、母乳のことも全くわからず、誰に相談したら良いかわからず右往左往していた当時。
母乳外来ではマッサージをしていただきながら、ベテランの助産師さんに母乳育児や双子育児についてたくさん相談できたので、産後メンタルで落ち込んでいた当時は本当に救われました。
乳腺炎になって良かったことといえば、このベテラン助産師さんに出会えたことだなーと思います。
ちなみにNICU, GCUに赤ちゃんが入院しているお母さんで、母乳外来に通っている人は多いのだそう。
母乳の分泌を維持するためとか、わたしと同じように乳腺炎防止のためとか、人によって理由はさまざまです。
もしもNICUのある病院に母乳外来があるのであれば、行ってみるのもよいと思います。
GCUから「退院してほしい」というプレッシャーを受ける
乳腺炎になった時期に、実はちょうど長時間の母子同室を予定していました。
母子同室ではGCUにある部屋に赤ちゃんと一緒に泊まり込み、授乳やオムツ替えなどのお世話をつきっきりでおこない、退院後の予行演習をします。
看護師さんからは「一度母子同室してみて、不安なら2回目を試すこともできる」とゆったりとした条件を提示されていたので、退院日はまだ先なのかな、でもまあそう遠くないんだろうな、くらいに思っていました。
ただ、乳腺炎になったので、体調を戻すため当初母子同室を予定していた日から延期することになります。
その合間にGCUへ通院すると看護師さんからわたしの体調について聞かれるのですが、言葉の裏側から早く母子同室してほしいのだろうという意思を勝手に感じてしまい、徐々にプレッシャーを感じるように。
早く体調が戻るようGCUの滞在時間を短くしていましたが、だんだんとGCUに向かう足が重くなりました。
本当に心配してくださっていたこともあると思いますが… 看護師さんから「今ががんばりどきですよ!」と言われた時は、十分がんばってるつもりだったので、結構辛かったです。
当時投稿したインスタにも、乳腺炎と退院のプレッシャーのことが書いてありました😓
医師からの言葉が弱ったメンタルに突き刺さる
ある日、GCUの医師から次のようなことを言われました。
- ふたりとも退院しても問題ない体調になった
- 今GCUは満床で看護師も手が空いていない
- 早く母子同室をして退院してほしい
- 母子同室明けの朝にでも退院してほしい
- 乳腺炎が気になるそうだが、乳腺炎は赤ちゃんが直接吸うことで改善する(から退院してほしい)
とにかく早く退院して欲しい、という意思を医師の言葉から強く感じました。
退院は看護師さんも含めたGCUの総意だと感じ、結構ショックで…実際そうだったのだと思いますが、乳腺炎で体調を崩してからメンタル弱々になっていたわたしにはかなり響きました。
子どもたちを早く連れて出たいと思う反面、GCUと接点を持つのがしんどくなって、あまりに辛くて夫の前で大泣き。
わたしの話を聞いた夫は、退院するのはわかったけど、状態がどのように安定したのか説明もないまま退院して欲しいと言われたのは不満なようでした。
GCUに行く元気がないわたしの代わりに、夫が仕事帰りにGCUへ行くことに。
医師と話して状態を聞き、母子同室の日程も組んできてくれました。
このとき、医師から「お母さんにはプレッシャーをかけ過ぎちゃいましたね」と言われたそうです。
結局、予定していたより1週間遅れて母子同室をおこない、母子同室をおこなった1日後に退院しました。
当時の自分へのアドバイス
退院がいつになりそうか、目安を聞いておくこと。
子どもたちの体調も積極的に聞くこと。
今思い返すとこのときが本当に辛かったです。
当時GCUに対して不信感まで持つようになっていたのですが、全てはGCUとのコミニュケーション不足が原因だったと今なら思います。
子どもたちの状況を担当医や看護師さんから説明していただく時間があまりなかったこと、わたしも遠慮してしまってなかなか聞けませんでした。
入院当初から、「出産予定日あたりを退院の目安として考えておいてほしい」と言われていましたが、赤ちゃんの回復具合によってそれよりも早めの日程に退院になる可能性はあります。
看護師さんから母子同室の説明があった頃に、退院はいつになりそうか、退院にいたるまでのフローなどを聞いておくべきでしたし、体調についても詳しく聞いたほうが良かったです。
急な退院宣告はよくあることだそう
あとから母乳外来のベテラン助産師さんからうかがったのですが、急に「GCUを退院してほしい」と伝えられるのはあるあるなのだそう。
赤ちゃんの様子をみた上で、GCUの関係者間では当然の判断なのですが、親と十分にコミュニケーションが取れていないので、わたしのように混乱する母親もいるようです。
当時Twitterでつぶやいたときも、同じように急に退院を言い渡されたというフォロワーさんから返信をいただいた記憶があります。
現在GCUやNICUに赤ちゃんが入院されている方は、このあたりもきちんと意識されておくと、わたしみたいにびっくりしないで済むと思います…!
まとめ
思い返していると、やっぱりかなり長くなってしまいました…😅
当時、双子がうまく母乳を吸えないことも、わたしが乳腺炎になってしまって退院が長引いていることも、全て自分が原因だと思って、落ち込んでばかりいました。
もちろんそんなことはなく、初めての育児でわからないことだらけだったこと、産後の情緒不安定と体調が優れなかったことが原因だったと思います。
もっと周りを頼って、ゆっくり休めばよかったです。
また、もしできるなら担当医や看護師さんに積極的に話しかけて、双子の治療の状況を聞いておけば、もう少し心の準備ができていただろうな、とも思います。
わたしの経験がどなたかの参考になれば幸いです。
追記:NICU入院中の体験レポをインスタに投稿
Instagramに投稿した出産レポの中で、産後の双子のNICU/GCU入院時のことも描いています。完結済です。
いち体験談として、お読みいただけると嬉しいです。
Yahoo! クリエイターズプログラムにも掲載
Instagramに連載したマンガと同じものを、Yahoo!クリエイターズプログラムにも掲載しています。
読みやすい方からどうぞ😊
【漫画】早産のため双子はNICUへ入院。わたしのせい?いろいろあった双子の妊娠出産10 NICU入院 – さくらいえま | Yahoo! JAPAN クリエイターズプログラム
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